くんちの始まり。踊町の世話役や出演者が、諏訪・八坂の両神社神前で清祓を受けて、
大役の無事達成を祈願し、この日から 演し物の稽古に入る。昔は小屋を建て、
身を清めて稽古に専念したことから、小屋入りと言う。
小屋入りのあとに、くんち関係者のもとに踊町が挨拶に訪れます。
長崎伝統芸能振興会をはじめとする、くんち関係団体が踊町の稽古風景を拝見し、激励します。
表通りに面した店舗などに、傘鉾をはじめ演し物の曳物や衣装、小道具、楽器などを分散して飾るほか、出演者に贈られたお祝い品を所狭しと並べてご披露します。
演し物の稽古が仕上がり、準備が整ったことを踊町関係者に本番と同様の衣装で、町内数か所でご披露します。
諏訪神社など所定の場所を済ませた後、各踊町は庭先回りに移ります。
市内中心部の事業所や官公庁、民家などに敬意を表して踊りを呈上することで福をお裾分けし、お祝いするという趣旨のもので、踊町は短い踊りやお囃子を玄関先や店先、門前等の路上で演じます。
諏訪神社の本宮からお旅所の仮宮まで、諏訪・住吉・森崎の三基の御神輿が下ります。
御神輿を担ぐのは神輿守町(みこしもりちょう)と呼ばれる旧長崎村の各郷の人たちです。
その年の踊町の傘鉾がお下りの行列に続いてパレードします。100キロ以上ある
傘鉾が一斉に回る様子は力強く、「モッテコーイ」「フトウマワレ」の声が掛かります。
お旅所の仮宮から諏訪神社の本宮へ、三基の御神輿がもどります。
県庁坂や諏訪神社の石段を一気に駆け上がるその姿は迫力があり、
くんちのフィナーレを勇壮に飾ります。
この他、4月初旬に出演踊町に関して、5月下旬に小屋入り及びチケットの発売に関して、また9月下旬には庭見世等に関する詳細について、夫々プレスリリースが行われます。